枯葉を口ずさみながら


枯葉を口ずさみながら

ボンジュール マダム
日に日に街路樹が彩りを増し、美しい季節。
朝から口について出るのは、シャンソンの「枯葉」。
何て素敵な曲でしょう・・・。
秋から冬にかけてが一番おしゃれ時ですね。
パーティや催しが一杯あるのですもの。
どうぞ素敵にドレスアップして、楽しみましょうね。

サンマリーでは 
ミスユニバース公式ドレスとして名高いタダシインターナショナルのドレス、
ロングドレスも取り扱っております。
演奏家の方から 、発表会での舞台衣装として、
結婚式披露宴用、また船上パーティなど 
様々な場面でドレス、ロングドレスが着られる様になりました。
この優雅なドレスで、いっぱい素敵なシーンをお作りくださいね。

それでは連載エッセー[心の糧Ⅱ]第3回目をお贈りします

大根おろしの威力

枯葉を口ずさみながら

ある朝 
ばあばは 台所仕事をしながら
あさちゃんのことを 思い出していたの
あさちゃんは 元気一杯で ちょっと太った
可愛いおばあさんなんだよ
死にそうだったあさちゃんを 
ここまで元気にしてしまった
「大根おろしの威力」って 何なんだろう

ばあばは冷蔵庫から 
冷たく白い大根を取り出し
擦り器で下ろしてみたんだ
いつもは捨てていた大根の汁も
大事に 器に盛って
しらす干しを 一つまみ乗せ
酢醤油を チョッピリかけて
朝食の一品にしたの
その日は 穏やかな一日だった・・
次の日も 次の日も 
そうして朝食の一品が加わるようになったの
次の日も 次の日も
穏やかな一日だった・・

ばあばも じいじも お仕事が忙しい人だから
とても気持ちが焦ったり 時には訳が分からず
ムシャクシャする時があるのだけれど
そんなこと全く無くって
何だか 気持ちが とっても落ち着いていた
ばあばは
「この落ち着いた気持ち これってなあに・・」
って思うようになり
それでね 試してみたの

大根おろしを食べた日と 
食べない日の気分を

食べない日のじいじは
仕事のことで 何だかイライラしてる
ばあばも 訳も無く怒ったりする
食べた日は
「いろいろあるけれど 
順序よく きちんとやっていこう・・」
なんて 妙にやさしく 
落ち着いた気持ちでいられる
「・・・これって なあに?」

ばあばは 昔読んだ本を思い出したの
ビタミンを発見した人が 
幼い頃 身体が弱く
お母さんの背中に おんぶされながら 
いつも リンゴの皮を欲しがって
食べていた事を思い出し
「それは 何でだろう?」
と考えたところから 
ビタミンの発見に繋がっていった・・
と書いてあったんだよ

それから 
あまりイライラすることばかり続くと
「胃潰瘍になる」っていうことも
考え併せると
大根は 
胃の働きの助けになっている
ばかりじゃなくて
胃を通じて
精神の安定というか 
正常な働きにも
役立っているのかも・・と 考えてみたの

ばあばは それからいつも
大根おろしを 朝食につけているの
マンネリにならないように 
工夫するのだけれど
ここしばらくの定番は
めかぶに ばあば特製の柿酢を入れ
器にもったその上へ
大根おろしを直接 
みぞれのように摩り下ろすの
大事な「汁」まで 
無駄なく食べられるからね

「ばあば特製の柿酢って なあに」って?
じいじが 何かで知って
「おい 柿酢が高血圧にいいらしいぞ」って
言うものだから 早速作ってみたらね
本当に良いらしいの
病院の検査から帰ってきたじいじが
[医者にほめられたよ]って言ってたもの

それでね それから毎年 
秋になると
いっぱい柿を買ってきて
水できれいに洗ったら 
皮も種もそのままに
六つ切りか八つ切りにするの
下準備はこれだけ

柿 三 四個分 
大きなガラス瓶に ポン、ポン放り込んで
お酢をジャブジャブいっぱい入れて
蓋をして 
一週間位おいてから使い出すの
一年分だから四 五瓶いっぺんに作るけど
簡単 簡単
お酢って身体にいいんだよ
柿酢を作りだしてから 
酢の味が柔らかになって 
毎日使うようになったんだ

その柿酢を使う「めかぶ料理」は
もう十年以上も続く
ばあばの家の朝食必須アイテム
どうしてこれを食べるようになったか
お話してみようか


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