日本・・前回の続き
Bonjour Madame!
お元気ですか。
さわやかな秋。今日も高く澄んだ青空・・。
お店では、旅行着をお求めになる方が
多くなってきました。
行く先に応じて あれこれシーンを考えながら
決めてゆきますが、お客様と一緒になって考えるのは本当に楽しい!
なかなかお店から離れられない私ですが、
お話を聞くだけで行った気がします。
こんなに災害に見まわれた年は
ありませんでしたね。
でも自然は今、一番美しい季節を迎え
晴れの多い 安定した日々を私達にくれます。
どうぞ一杯楽しんで、明日への活力を身体に
満たしましょう。
この秋は、かたちの良いパンツが充実しています。
さあ、おしゃれに颯爽とお出掛けしてくださいね。
それでは、連載エッセー [心の糧Ⅱ]
第28回目をお贈りします。
(日本・・前回よりの続き)
こうした時代の流れを見ていく時
国は
国民一人一人が集まって出来ていて
その「大勢(たいせい)の心(こころ)」の思う方に向かって
進むものなんだなぁ・・とばあばは思ったよ
日清 日露 いくつもの戦に勝ち進んで来て
大勢(たいせい)の気持ちが 戦争を「是(ぜ)」とし
軍の力が 強くなればなるほど
戦争というものに反対する人々の口が塞がれ
言論の統制が図られ
人間の一番大事な
「自由」が奪われていったのだよ
だけどね
日本は 第二次世界大戦で大敗し
敗戦国家となってしまったの
でも 今 殆どの日本人は
戦争に負けて
本当に良かったと思っているんだよ
これは決して
強がりで言っているんじゃないの
敗戦で手にしたもの・・・
言論の自由
男女平等
教育制度
そして自由な思想
もしも勝っていたらと思うと ゾッとするよ
きっと今だに
戦争を繰り返しているのだろうって・・
きっと イヤでも 反対でも
「徴兵制度」が採られ
戦争に行かされていただろうって・・
ばあばは知っているよ
この総ての「理想を描くが如き」指導は
アメリカが成してくれたことを
だから
敗戦にされた相手国にも関らず
日本人は
アメリカが アメリカ人が大好きだった・・
ばあばが若い頃読んだ雑誌には
「アメリカではこうします・・」
「アメリカ人はこうやります・・」と
何でもアメリカに習う風な記事が
多かったもんだよ
ばあばも
あのアメリカ人の
青空のような明るさが
大好きだったなぁ
でも今は 明るさよりも
大きな苦悩に
振り回されているように見えるんだよ
あぁ こんな事が有っていいのだろうか・・・
ばあばは信じられないの
ばあばが生まれてから知る限り
アメリカは あれからも
ずっと戦争をし続けているんだもの
アメリカは
日本に原爆を落とし 敗戦国にした後
朝鮮戦争
ベトナム戦争
湾岸戦争
イラク戦争と
絶え間なく戦争を繰り返しているの
今 この時にも・・
戦争に行った若者達は
テレビの報道番組で見る時
とても自虐的な表情を浮かべている・・
きっと 心を病んでいる人達が
一杯いるんじゃないだろうか・・と
心配が胸をよぎるんだ
ばあばは かって見た
あの底抜けに明るい
アメリカ人の笑顔を
もう一度取り戻して欲しいと思うのだよ
© ささきけいこ